WiMAX通信速度まとめ!実測値、制限、遅い原因、対処法について

実質無制限で光回線並みの速度が自慢のWiMAX。
「WiMAXをどれくらい使うと速度制限になるか不安。」
「または既にWiMAXを使っているけど、速度が遅い。」
WiMAXは人気のインターネット回線ですが、正しい情報がわかりにくく速度に関する悩みが多いのも事実です。
導入を検討する際には通信速度の実測値がどれくらい出るのか、どれくらい使うと速度制限がかかるのか気になるところですよね。
インターネットの速度を測るには、理論値だけでなく実測値が重要です。
しかし、回線速度の実測値や、スマホ・パソコンでWebサイトや動画を頻繁に閲覧する人でも快適な速度なのか、実際に確認するのは大変ですよね。
そこで当記事では、WiMAX回線の実測値と、一般的なメールや動画視聴に必要な回線速度を比較し、あなたにとってWiMAXが快適に利用できるかを解説します。
実際に使ってみて、速度制限がきついと感じたかたは、完全無制限な「どんなときもWi-Fi」もおすすめ。
WiMAXの速度でどれくらい使えるの?
WiMAXは複数のプロバイダが料金プランを提供している通信サービスですが、WiMAXの通信回線自体はどこもUQコミュニケーションズから提供されたものを使用しています。つまり、WiMAXであればどのプロバイダで契約しても通信速度は変わりません。速度が変わるとすれば利用エリアや、通信端末、周りの環境による違いとなります。
またWiMAX端末では現在WiMAX電波を利用した「ハイスピードモード」、au LTE電波を利用した「ハイスピードプラスエリアモード」と2つのモードがあり、速度に違いがあります。
ハイスピード モード |
ハイスピード プラスエリア |
|
---|---|---|
電波 | WiMAX2+ | au LTE |
最高速度下り | 440Mbps (w06は558Mbps) |
440Mbps (w06は867Mbps) |
最高速度上り | 30Mbps | 75Mbps |
このように、機種によっても最大速度にばらつきがあります。
WiMAXのモバイルWiFi人気機種のW06の通信速度は、ハイスピードモード時で下り最大558Mbps、ハイスピードプラスエリアモード時は下り最大867Mbpsとなります。
一般的な光回線は下り最大1Gbpsなので、WiMAXルーター「W06」の下り最大867Mbpsは光回線と比較して大差ない速度です。
しかし、あくまで理論値は理論値です。WiMAXを始めとするほとんどのインターネット通信サービスは、ベストエフォート型サービスです。
理想的な環境であれば、理論上このスピードがでるという意味であり、この速度が出ると保証してくれるものではありません。
つまり、通信エリアや電波状況などに応じて実測値は最大通信速度より遅くなります。
そのためインターネットでは実測値を計測することが、快適なネット環境を実現する上で重要なポイントになります。
続いては、実際に実測値を確認していきましょう。
実測値
それでは、WiMAXユーザーが実際に測定した実測値を確認していきましょう。※ご自身の端末で回線速度を測りたい時は、Google検索で「スピードテスト」と検索することでも測定できます。
久しぶりのwimaxの地下鉄測定!
— トミー@2.5GHz (@5150wireless) November 17, 2019
ハイスピードプラスエリアモードで走行中に測定しましたが結構速い。
auのband42かな pic.twitter.com/CruQgEkDqL
小淵沢小学校近くの建物で測定。
— Kusshy (@ohkushi) August 28, 2019
wimaxの公式HPのピンポイント検索では、使用不可だった地点。
この時間でこのくらい出てれば、十分かな…。#小淵沢 #wimax2 pic.twitter.com/gHVuGwxXd5
WiMAXがちょっと本気を出せばこのくらいは出る(昨夜測定分) pic.twitter.com/Q9nlaERTzd
— ねこみみぃ (@nekomimy) May 15, 2018
このように、通信環境によって速度は大きく変わります。WiMAXは環境の影響を受けやすいので使わないとわからないですね。
実測値で100Mbps以上でているものは、大半の光回線より速いでしょう。
それでは、この実測値はインターネットを快適に使えるのでしょうか?
下記の表は、WiMAXの通信速度はどれぐらいの水準かを確認する目安として、用途別に快適に利用できる速度を表記しています。
用途 | 必要速度 |
---|---|
YouTube(標準画質) | 0.7Mbps |
YouTube(HD画質) | 5Mbps |
LINE(無料通話) | 0.2Mbps |
LINE(ビデオ通話) | 1.5Mbps |
Webサイト閲覧 | 1~5Mbps |
以上のように、YouTubeのHD画質でも平均5Mbpsの通信速度があれば快適に閲覧できます。
WiMAXは環境にもよりますが実測値でも10-100Mbpsくらい出ますので、動画視聴や通話、インターネットは快適に利用できることが分かります。
動画視聴やWebサイト閲覧には十分な回線速度であり、他社のWi-fi端末から乗り換えて回線速度が向上したユーザーは多数いるようです。
また通信の応答速度を表すping値は、WiMAXのW06で平均30~50msほどの実測値です。
ping値は小さい方が速く、株取引や、オンラインゲームなどリアルタイムの速度を要求するものにはおすすめできませんが、WEBサイト閲覧や動画ストリーミングなどであれば特に気にすることなく利用できる数値です。
もし反応速度が重要な使い方をする方は、光回線を検討するのがおすすめです。
そうでなければWiMAXの速度であれば特に不自由なくご利用できるということがお分かり頂けたのではないでしょうか。
そんなWiMAXも、無線通信にはつきものの速度制限があります。その内容について確認していきましょう。
WiMAXの速度制限について
実質無制限とうたっているWiMAXにも実は制限があります。ほとんどの方は制限にかからないくらいのものですが、短期間に動画をたくさん見る方や、アプリのアップデートを頻繁に行う方は制限にかかる場合があります。前述の通り、WiMAX端末では現在と2つのモードがあり、それぞれ違う速度制限があります。
WiMAX2+電波を利用した「ハイスピードモード」
au LTE電波を利用した「ハイスピードプラスエリアモード」
それぞれの制限の特徴を確認していきましょう。
ハイスピード モード |
ハイスピード プラスエリア |
|
---|---|---|
電波 | WiMAX2+ | au LTE |
最高速度 | 440Mbps(w06は558Mbps)/30Mbps | 440Mbps(w06は867Mbps)/75Mbps |
使用量 | 3日10GB | 月間7GB |
制限後速度 | 1Mbps | 128Kbps |
制限期間 | 18時-26時まで | 月末まで |
上記について解説いたします。
ハイスピードモードの制限内容
WiMAXの実質無制限をうたっているのはこちらのWiMAX2+電波を利用したハイスピードモードの場合を指します。使用量 | 制限速度 | 制限期間 |
---|---|---|
3日10GB | 1Mbps | 翌18時-26時まで |
3日間の合計で10GBとという大容量の通信を行った場合にのみ、速度制限がかかります。
どういうことかと言うとこちらの表を御覧ください。

次は、制限がかかる3日で10GBの目安を見てみましょう。
10GBという通信容量の目安として、動画に換算すると以下のようになります。
内容 | 画質 | データ量 | 10GB |
---|---|---|---|
Youtube (5分間) |
超高画質 | 約113MB | 約88回(約7時間) |
高画質HD | 約60MB | 約166回(約13時間) | |
標準画質SD | 約17.5MB | 約570回(約47時間) | |
低画質 | 約10MB | 約1,000回(約83時間) |
例えば、平日仕事終わりに高画質でYoutubeを4時間ずつ見てもまだまだ余裕があります。このことからWiMAXの定義する10GBという数値は、大半のユーザーにとって十分余裕があることが分かります。
もし3日間に10GB以上通信した場合、下り最大1Mbpsの速度制限が適用されます。
wimax 速度制限中です。 pic.twitter.com/5ClTKOujra
— しんや (@lnIkt0CrbdQCg67) August 5, 2019
ただし、1Mbpsという速度はYoutubeの標準画質が見れるくらいの速度です。また前述の通り下り最大1Mbpsの速度制限は1~3日で解除されるので、長期的にインターネットが使えなくなることはありません。
以上のように、10GBという大容量が制限なしで利用できること、制限がかかっても翌18時-26時以外は制限なく利用可能であること、制限中も動画を見れることからWiMAXは実質無制限と言われています。
続いては、ハイスピードプラスエリアモードの制限について確認しましょう。
ハイスピードプラスエリアモードの制限内容
au LTE電波を利用したハイスピードプラスエリアモードは、WiMAX2+と比較して安定的な電波で室内や地下でもつながりやすいという特徴があります。またW06ではキャリアアグリゲーションと呼ばれる、複数の電波を同時利用することで最大867Mbpsという高速通信を実現しています。
使用量 | 制限速度 | 制限期間 |
---|---|---|
月間7GB | 128Kbps | 月末まで |
前述の通り「ハイスピードエリアモード」による通信は、安定・高速通信が特徴ですが、1か月に7GB以上使用することで回線速度が制限されます。
こちらの制限で注意したいのが、下記2点。
回線速度が下り最大128Kbpsまで落ちる
翌月1日まで通信制限が解除されない
128kbpsという速度は、何をするにも遅いと感じるレベルでメールやLINEのメッセージを送るくらいしかまともに使えません。
またハイスピードモードと違い、月末までずっと制限がかかるという点に注意しましょう。
速度制限を回避するには
通信制限を極力回避する方法としては、Wi-fi端末に備えられた「通信量カウンター」や「通信モード自動切替」の機能を活用すると、通信制限を回避しやすくなります。もしその機能がついていない機種の場合「my UQ WiMAX」の「料金案内」から「通信量照会」を選択して通信量を定期的に確認、調整することをおすすめします。
以上、速度制限について確認してきました。
制限がかかっていないのにWiMAXが遅いと感じた場合、次の対策を実施してみてくださいね!
遅いなと感じたら。原因と対策。
まずはこちらの速度制限2点を確認し、速度制限がかかっていなかったにも関わらず速度が遅い場合の対処法をご紹介していきます!・通信速度が下がった3日前から1日前までにWiMAXで10GB以上利用している
・「ハイスピードエリアモード」を1か月に7GB以上利用している
WiMAXを快適に利用するために、下記の方法を試してみてくださいね。
省エネモードを解除する
Wi-fi端末の設定が「省電力モード」になっていたら、Wi-fi端末の設定を「ハイパフォーマンス」に変更します。またWi-fiに接続するパソコンやスマホの設定が「省電力モード」に設定されていると、通信速度が落ちることがあるので、通信機器の設定を「パフォーマンス重視」に変更すると通信速度が向上する可能性があります。
電波の届きやすいところに本体を移動する
WiMAXの電波は遮蔽物(壁など)に弱いため、今使っている場所で遅いと感じたらWiMAX端末をWifiの電波が届きやすい窓際に移動するか、有線接続に切り替えることをおすすめします。電子レンジなどの機器から遠ざける
WiFiでも利用する2.4Ghz帯の電波は、電子レンジやBluetooth機器などを初めとした、たくさんの機器で利用されています。そのため同時に複数の機器が利用されている場合、電波がお互いに干渉し遅くなってることがありますので、一度機器の使用を止めてみましょう。
どのWiFi規格で繋いでいるかを確認する
WiMAX端末はWiMAX電波を受信した後に、WiFiの電波を飛ばして利用機器と接続しています。このWiFi規格によって使っている周波数、最大速度が変わるため、どの規格で接続しているか確認します。
WiMAXの高速通信を活かすのであれば、5Ghz帯を利用したIEEE802.11acという規格でつなぐのがおすすめです。
前述の通り、この周波数は他の機器と干渉しにくく、対応しているWiFi規格の中で最大速度が1番速いからです。
またWiFi電波2.4Ghzと5Ghz2つの電波を同時利用することで速度の安定化を図った機種も登場しています。
ハイスピードプラスエリアモードに切り替え
もし「WiMAX2+」の電波が弱い、または、ほぼ圏外で通信速度が遅い場合、WiMAX端末の設定をauの「ハイスピードプラスエリアモード」に変えると回線速度が向上することがあります。auの4GLTEの電波は、WiMAXの電波より電波が届きやすいため、外で回線速度が遅いときはモード切り替えを試してみましょう。
ただし、7GB速度制限には気をつけたいので、緊急対策として利用することをおすすめします。
以上、WiMAXが遅いときの対策まで紹介してきましたがいかがでしょうか?
WiMAXの速度まとめ
ここまでWiMAXの速度について徹底的に解説してきましたがいかがだったでしょうか?内容をまとめると
WiMAXの速度についてのまとめ
- WiMAXは、実測値でも十分な速度が出ている
- WiMAXの速度はプロバイダ(契約先)による違いは無い
- 「速度制限」、「場所」、「電波干渉」などが速度低下の原因
- 上記はいずれも使い方次第で改善可能
以前はインターネットと言えば光回線と言われていましたが、今は持ち運びもできて、工事不要のモバイルWiFiが速度の面からみても十分なくらい進化しています。
またWiMAXは速度制限になる条件も比較的ゆるく、大半のユーザーであればWiMAXで十分快適に利用できる、おすすめの回線です。
WiMAXは工事不要で十分な速度がでる上に、月額料金は光回線と比較してもお得な回線です。
今回のご紹介したように、WiMAXはどこから申し込んでも速度は変わりませんので月額料金やキャンペーンで比較することが大事です。 今なら機種代は無料で、乗り換えにかかる違約金サポートも充実しているBroadWiMAXがおすすめです。
WiMAXの料金などを1から総合的に比較したいかたはこちらのWiMAX総合比較ページをぜひみてくださいね。
WiMAX総合比較
もしどうしても完全に無制限なモバイルWiFiを利用したいという方は、どんなときもWi-Fiもおすすめです!